log_2020-06-02

今でも、たとえば、白人の子供たちには期末テストの答案を事前に見せたりしているのだろう。「今度遊ぼうって言ったけど、僕のお母さんが僕ときみは遊ばないんだっていうんだ」と言われたこともあった。僕はこの程度の理不尽さしか味わったことが無いが、構造的な差別と肉体的暴力に対する絶望感は人生と精神と世代に渡るコミュニティを破壊する。

では、具体的に、どうするか。文脈的には日本の日常ではなかなかアクションを起こすことは難しいようである。寄付ももちろん良いが、それはそれで高度な手段であると思う。警察権力の問題や、大統領の方針などわにかけて難しい問題だが、人種問題に対して何ができるかが考えてみる。

  1. 世代に渡り共有する。

    黎と一緒に風呂に入って、人種問題をアヒルちゃんを使って説明した。黄色のアヒルちゃんが迷彩のアヒルちゃんを色が違うから一緒に遊ばないというのを示したら、とたんにそれはよくない。weird だと形容していた。weird は変・おかしいという意味だけど、異様なとかきみの悪いというニュアンスがある。「ひく」という感じだ。リベラルな考え方であり、寡頭制に対抗するための規範的な価値観だ。そうゆう感覚なのかと、そのちょっと模範的な考え方がいいのか悩んでしまった。なぜなら、きみの悪いというのは理解(許してあげようという意味ではなくて、背後にある構造を見る)の姿勢としていいのかわからないからだ。そこで、こうゆうふうにしたらいいのではと提案した。

    まずその発言をした当事者のアヒルちゃんは謝り、なぜそのように考えたかを全てのアヒルちゃんの中で共有してもらうことにした。weird ではなく、wrong であり、その状況と(きみが悪いからと言って)黄色いアヒルちゃんを拒否するのではなく、間違っている状態を話し合うのはどうかと提案した。なぜなら、人種差別は悪い・被害者の保護をということのみが強調され、差別側がなぜそのような事をしたかということが形式知化されないのかがわからないとおもった。向こう側は凡庸な悪なのか、能動的な正義なのかわからないのだ。

    提案した。

    というのは多様性の中で生活するという意味では娘も僕と同じくらい経験を積んでいる。こと今回の黒人にかぎって言えば、友達の数は黎の方が多い。親としての価値観を示すほど、僕の経験を検証するほどの物量がない。

    子供がいない家庭もあろう、では親や兄弟と話すのはいかがだろうか。

  1. 人種に渡り共有する。

    人種問題が解決できない遠く外国の話だと片付けるのではなく、お互いがどうおもったかを議論するだけで立派なスタートである。日本国内にいたら、なかなか黒人の知り合いがいないかもしれないが、白人でも、というか「人種」に制限せず、別の国の外国人でもいい、どうおもったか議論するのだ。年齢や地域によって全然違う考え方があるだろう。

    たとえば、お互いをいがみあっていると見えるかもしれないが貧富の差が激しい背景もあり里親文化が根ざしている。もちろん地域ごとに全然違うのだろうが、たとえば、研究室でもそういった兄弟や子供をもつ人がいる。それは裕福な白人家庭ということの裏返しとも取れる、けど、こうした血を超えた共助のシステムの人と極端なしそうの持ち主とアメリカ国内だって人ぞれぞれだ。

    人口も違うので日本の状況と杓子定規で測ることもおかしいが、人種の概念が薄い国において施設養護が盛んなことも考えてみるチャンスでもある。

  2. 議論に上がっている、文化について知る。

    実際に肌のくらい色の人は日本で少ないと思う。もちろんいないわけではない、近くにいたとしても、十把一絡げに黒人とまとめるのも失礼である。それでもなにか一つ文化的な接点を作るチャンスではないか。

    • ヒップホップを視聴する。なんでこんなに聴きづらいのか考える。まだ聴きやすいものを探す、音楽に詳しそうな人に聞く。

    • ナイジェリア料理を試してみる。

    • 「イクイアーノの生涯の興味深い物語」を読んでみる。

    • カポエラをやってみる。

      なんでもいいよくて、繰り返すけど、やったからと言って全てのこれらの文化の人との共通言語が確立するわけではない。それどころか、失礼な偏見をつけるかもしれない。でも、僕に向かって Kung Fu Fighting でいいのである。いや違うよ Kill Bill の梶芽衣子だし、いや、Young Jeezy (と Jay-Z)の<Seen It All>だよっていうけど、のそれだけを許容する視点を持って、それについて話せるだけでいいやと思いたいのである。

どれだけ創意工夫できるか試されている気がする。

<2020-06-12 Fri> 追記: なけなしの $5 を寄付した。