Ledger でつける家計簿 2

前回は、まえおきとして、自分の家計簿をつける動機とツールの紹介をした。

Ledger でつける家計簿 1

今回は導入に際しての準備と基本的な帳簿を行う。

まず、Ledger を使うのに、いきなり家計全体を帳簿するのはハードルが高いと判断したので、銀行口座を作った。昨今はオンラインバンキングという名で銀行にも様々な業務形態があり、それらのサービスを試用するにもこの試みが適当であると判断したためである。円とドルの管理という国をまたがる管理のために為替換金手数料を無料にすると謳う、 Revolt という銀行を選択した。サービスの信頼度やこちらからの情報開示に対する不安などないわけではないが、最悪この口座で取引するお金は勉強のためだと諦めてもいい覚悟である。当該の情報管理に関しては注意深く監視して行きたい。

名実ともに、仮想的な口座が用意できたので、いよいよ Ledger のインストールである。 MacOS は Homebrew1 を使って一発である。ターミナル上で下記を実行する。

brew install ledger

その他の OS に関してはこちらを参照されたい。

これで、場所とツールが揃ったいよいよ帳簿を付けようと思う。Revolt を使い始めるのに、$20 を他の銀行口座から送金した。メモ帳(もしくは好きなテキストエディタ)を開き、以下を入力しよう。

2020-05-31 ! checking Balance
  Assets:Revolt:USD             20.00 USD
  Equity:Opening Balances      -20.00 USD

一行目は日付から始まり、取引の始まりを示す。続く ! は、実際の取引は週明けということで、Pending であるということ、それ以降は誰に(誰から)支払ったかを示す. 2 行目からは一つ以上スペースを空け、続けてそれぞれのアカウントのお金の出入を記録する。Revolt の米ドルのアカウントに入金し、この場合、記録を始めるということで、 Equity:Opening Balance とした。(帳簿をつける際に始める時に Equity:Opening Balance とするのが慣習のようだ。)

ここでまず、額が合計して必ず 0 (ゼロサム)であることがこの複式簿記のルールらしく、 ledger の記法では、一つのアカウントの額を未記入に残すことで、帳尻を合わせるということになるらしい。一つの取引で複数の入出金がある場合(たとえば割り勘など)などに使える。

2020-05-31 ! checking Balance
  Assets:Revolt:USD             20.00 USD
  Equity:Opening Balances

なので、これですむ。アカウントは、 : で区切られており、大分類から順にスコープを小さくしておく。たとえば、コーヒーを飲んだ時は、

2020-05-31 ThinkingCup
 Expenses:Restaurants:Coffee  3.00 USD
 Liabilities:CreditCard:Revolt

とするかもしれない。上の Assets, Equity, Expenses, Liabilities は勘定科目というもので、それぞれの大分類は次の投稿に説明する。

以上もっとも簡単な ledger 形式での帳簿の付け方である。自分は適当に、 personal.ledger という名前で保存した。ledger.txt でもなんでも良い。たったこれだけである。ledger のツールさえ使わなかったのを疑問に思うかもしれない。ledger ツール自体は今の自分の財政状況をレポートするのに威力を発揮するが、それと合わせて、帳簿の付け方(記法)の標準化をしたことに意味がある。


  1. コマンドライン経由でソフトウェアをインストールするため(およびそれを管理する)ツール。インストールの方法はここを参照のこと。 ↩︎