青木さんへの興味リスト

青木さんから先導されている META CITY についての説明を受け、興味ないですかとおさそいただいた、超あります。

少し話いただいただけでも取り組んでいる MIT での研究と近く是非勉強させて欲しいと思った。とはいえ、僕がどんなことをしているかお伝えするのに、興味やしてみたいなことをリストにして共有することになったのでその宿題をここに書きくだします。

各項目の最後に酒井がお手伝い・一緒に勉強させてもらえそうな一言を加えています。

(下に行くほどテックテックしています)

異なる圏域の文化リミキシングによる計画

多層都市「幕張市」という名前でやられているが、そこを少し曲解すると、そのレイヤーに対しての重み付けを能動的にするような都市を考えます。それぞれの場所が持つ属性(インフラと言った物理環境に関するものだったり、その周りの商店が作る圏域を示すものだったり)が用意されていて、そこに住う・利用する人がそれぞれの重み付けを行い、それが結果的に幕張市という全体像が浮かび上がっていくみたいなことでしょうか。そんな場として見えるようにするにはどうすればいいかという命題があると感じました。

なんかいろいろデータを重ね合わせて、都市のキャラクターを顕在化(ビジュアライズ)するみたいな取り組みはたくさんありますが、結局はそれぞれのレイヤーに対する重み付けがそのレイヤーと同じくらい重要なんだと知らされることが毎度のパターンです。そこでやっとただのインサイトを示すプロジェクトから、能動的な参加・あるいは自治とか参加だったりを促すシステムになるのではないかと思います。

これを建築ベースでやってみたのがlmn architectureと思っています。

『海市』(磯崎新の 1991 年展示)、この幕張市と少し似ています。

ちょっと昔の例を出すと、1997 年に磯崎新さんが新宿の ICC でやられていた、「海市」展がコンセプトとして近いです。架空の海市と言う土地を集団的に計画していく展示なのですが、連歌形式で建築家が計画を提案していく「ビジターズ」と言う企画と、メールベースで誰でも計画に口を出せる「インターネット」があって、この取り組みもその延長で、要するに計画のプロセスを考える展示だったかとは思います。

20 年以上立ってみて、どんなことができるかを示すのと、自治や分散に対してあの時よりもさらに意識することなるでしょうし、展示よりもより実施に近いプロジェクトになるような気がします。実はその後に同じような展示を磯崎さんや藤村さんがやられているのですが、仕組みにそこまでアップデートが感じられません。

ここらへんのまとまった議論ができるプラットフォームになるとすごくいいと思います。

酒井はリミックスと都市計画を合わせるとはどうゆうことと言うのをわかりやすくするために、高校生とワークショップをやっています。mirage city workshop

『なめ敵』(鈴木健さん) 委任民主主義 x decidim(審議民主主義)実装

鈴木健さんの『なめらかな社会とその敵』に、委任民主主義というものが出てきて、アメリカでは「liquid democracy」という名前で通っています。一言でいうと、間接民主主義と直接民主主義を内包したより一般化された投票の方法です。Liquid Democracy

これによって、自分がよく知っている・あるいは直接影響があるような政策に対しては直接民主的に声をあげることが出来、自分から遠い、あるいは明るくない話題に対しては専門家あるいは代議員に任せるということができるようになったり、さらに自由度の高い投票が出来ます。

この委任民主主義の根幹の行列計算をする、コマンドラインインターフェースのプログラムを自習用に作ってあります。 github link

それを使って、企業の役員クラスや行政の意思決定プロセスに使ってみるワークショップをやっています。

その他に quadaric pricing から派生した投票の方法などがありますが、これらのメソッドをただの投票形式とするか、あるいはそれを材料に新しい民主主義をプロトタイプするかで大きく変わってくると思います。

民主主義を構成するもう一つファクターとして参加市民間での審議(deliberation)が肝になっていますが、それをテクノロジーによってサポートする取り組みも散見されます。この投票の形式と審議の方法をセットで扱える新しい参加はないか考えてみたいです。

ID のクロスバリデーションによる市民サービスと参画のデザイン (keybase がやっていたような)

個人の情報とその監視との兼ね合いは最近どんどん世間の注目を集めています。データのプライバシーを保ち行政側からの監視に使われてしまうリスクをいかに減らしながら、公益に役立てるという方法が必要になっています。個人が特定できないデータを使ったとしても相互参照すれば(広告 ID とクレジットカードのトランザクション、数点の GPS 情報)簡単に「特定」出来てしまうということもいろいろな研究で示されています。

一方で、ネットでの取引・トランザクション(買い物でも投票でもあるいはチャットでも)をする際に、本人であることを証明することは技術的に難しいとされています。この本人であることの証明と特定の容易さは表裏一体の問題だと考えます。これを解決しながら市民参加ができるような仕組みを考えてみたいです。簡単にいうと、捨て垢 OK だけど、自分の本垢の信頼も加味された参加システムになるかと思います。zoom に買収前の keybase ににた ID 管理の仕組みと blockstack のような分散データ管理による安全な (can’t be evil な)スマートシティのプロトタイプを作ってみたいです。

keybase や blockstack といったサービスが都市を考えるうえで多分重要ですということをまとめた記事が書きました。

Privacy 優先の Geolocation ベース参画。

上の二項目に関連ですが、GPS のデータも一つの投票行為と見なすことができると思います。例えば、そのデータが次の都市インフラを改善していくのに使われていた場合、自分の GPS の情報は「この時、ここを占有した」という立派なステートメントです。今はただただ GAFA やその中間データブローカーに搾取されるだけではなく、それを能動的に一票あるいは参加権として考えることで参加市民の意識を変えられると思っています。

ただし、これにも、GPS という個人情報が特定できるような sensitive な情報であり、この場合、匿名性も重要ですが値の秘匿性も考えないといけません。世間には geohashing や特定の解像度で位置情報を示すやり方がありますがその粒度の密度は一定に決まっています。

Zero Knowledge Range Proof というある範囲の中にその数字があるということを数学的に証明する方法があり、それを緯度と経度で使うと、この決められた範囲にいたというアリバイを作ることができます。

その方法をまとめ、hide and seekとそのベースになるプログラムを作りました。

と、あげれば、まだまだいろんなことができると思うのですが、決めうちせずに議論にお誘いいただければすごく嬉しいです!

Smart Cites